
シェーン・メドウズ監督の自伝的作品。
サッチャー政権下にある1983年のノッティンガムが舞台。フォークランド紛争で父を亡くした12歳の少年シェーンは学校ではいじめられ自分の居場所を見出すことができなかったが、とある不良グループと仲良くなる。みんなと同じように坊主にしDr.マーティンのブーツを履きシャツにジーンズ・・・と彼らとの生活を楽しんでいたがナショナル・フロントに入りこみ筋金入りのレイシスト、極右であるコンボが出所してきてから事態は一変してしまう・・・

Andrew Shim
Vicky McClure
Stephen Graham
Jo Hartley
Joseph Gilgun
監督:Shane Meadows
イギリス 2006年
★★★★☆
ドラマ
IMDbでの評価:8.1 / 10
British Independent Film Awards最優秀インデペンデント映画賞受賞を含む他4賞受賞、6賞ノミネート
*
私が想像する「イギリス映画」そのままな感じで雰囲気からしてすっごく好き。なぜか労働階級の子供たちの報われないイギリス映画に惹かれるので(ケン・ローチの
Sweet Sixteen
が今のとこベスト!)この作品もとても悲しいんだけど強烈なインパクトを残してくれました。
サッチャー政権下にあった頃のイギリス。経済が低迷し失業者も増加。そんな時代に貧しい白人の若者たちの怒りを移民へと向けさせたナショナル・フロントの存在。彼らにとってスキンヘッズの若者たちは格好の餌食だった。最初は年上の人たちとちょっと悪いことをして遊ぶ生活に気軽に浸っていただけの12歳の少年もそんな彼らの存在によって思わぬ方向へと進んでしまう。
ただ単に80年代の不良少年を描いた映画ではなく彼らの痛みを扱った作品となっている。ネオナチ、KKKをも思わせるほど過激になってしまう若者たち。ただの不良で留まるものとそれ以上過激になってしまう者の区別は本当に些細なところであって、いかに若い子たちが影響されやすいかというのも見ていて痛々しかった。
主役の子がKaiser Chiefsのヴォーカルをちっちゃくした感じでちょい不細工なんだけど愛嬌があってすっごくかわいい。
アメリカン・ヒストリーX
には負けるけど、心にずしんとくる作品です。
ただ・・・訛りがすごくて7割くらいしかわかんなかったのが残念。英語字幕付でもう一回見たい。
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