fc2ブログ

Pan's Labyrinth パンズ・ラビリンス

panslabyrinth_poster.jpg



1944年のスペイン内戦で父を亡くしたオーフェリア。母は敵方の冷酷な独裁主義の大尉と再婚する。恐ろしい義父から逃れたいと願う彼女は、屋敷の近くで謎めいた迷宮を見つけ出し、足を踏み入れると、迷宮の守護神“パン”が現われる。パンは「あなたは、捜し続けていた魔法の王国のプリンセスに違いない」と明かし、その真偽を確かめるため、オフェリアに3つの試練を与える。オフェリアは全く心の準備もないまま、その試練に立ち向かうことに…


ivana_baquero2.jpg



Maribel Verdu
Sergi Lopez
Ariadna Gil
Alex Angulo
Doug Jones
監督:Guillermo del Toro

スペイン 2006年
★★★★★
ドラマ ファンタジー

アカデミー賞3部門受賞。
その他54賞受賞、49賞ノミネート。

パンズ・ラビリンス@映画生活






Innocence Has A Power Evil Cannot Imagine.

楽しみにしてた作品。やっと見れました。

ギエルモ・デル・トロ監督については過去作品くらいしか知識がないんだけど見終わった感想としては宮崎映画っぽさもありつつ超ダーク。「不思議の国のアリス」のダーク版だ、なんて言われてるし確かにそれっぽさもある。だけどそれとは一線引くんだぞってわざわざ見せ付けられたのもオフェーリアが大木に入っる前にアリスを思わせるワンピースを脱ぎ去るシーン。大木に入っていくなんてとなりのトトロそのまんまだし。少女が不思議な世界に入っていくのなんかは千と千尋っぽいし、なにより子供にしか見えないものが見えるっていう設定がトトロだなぁと。壁にチョークでドアを描くのなんかはキテレツっぽかったけど。この監督相当のマニアだと思われます(笑)

決してキレイでワクワクできるようなファンタジーではなく残酷なほど悲しいファンタジーなんだけどこの作品自体は紛れもなく戦争映画です。幼い少女が体調の悪い妊娠中の母と一緒に母の再婚相手である将軍のもとへとやってくる。新しい父となる人物であるこの将軍とは独裁主義で拷問好きの血も涙もないようなひどい男。本当の父親とは死別しており病気の母親そしてとても人間とは思えないような冷酷な新しい父親に囲まれたオーフェリアが過酷な現実から逃げるために作り出した世界がパンのラビリンスなんだけれど残酷な現実と同じように残酷なファンタジーの世界。現実世界で過酷な生活をしているオーフェリアはファンタジーの世界でも過酷な戦いをしなければならない。周囲が勝手にオーフェリアの人生を決めていくように彼女も知らないうちにパンの世界へと入っていってしまう。

悲しいファンタジー。ラストシーンは取り方が人によって違うと思うけれど私はハッピーエンドだったと思う。やっと平和で家族幸せに暮らせる世界にいけたんだもん。期待通りの素晴らしい作品でした。

一つだけ贅沢を言うとミラーマスクやセルっぽい美しいけど残酷な絵が好きな私としてはもっとファンタジーの世界を見たかったです。現実世界8割ほどを占めているので...









トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「パンズ・ラビリンス」を観る

またまたアカデミー受賞(撮影・美術・メイクアップ)作品を試写する機会に恵まれました。日本ではこの秋に公開予定なので、少し早めの試写会です。「パンズ・ラビリンス」、直訳すると“妖精パンの迷宮”でしょうか。ダークで、魅惑的で、人間の弱さと儚さとが併せ持たされ

Pan's Labyrinth (2006)

【原題】El Laberinto del Fauno 【邦題】パンズ・ラビリンス【あらすじ】1944年のスペイン内戦で父を亡くしたオフェリア。母は敵方の冷酷な独裁主義の大尉と再婚する。恐ろしい義父から逃れたいと願う彼女は、屋敷の

Pan's Labyrinth (パンズ・ラビリンス)

大人向けのフェアリーテールなんでしょうかPan's Labyrinth(パンズ・ラビリンス)は40年代のスペインを舞台にした女の子と「パンの迷宮」の物語。 現実の世界では主人公の母親がファシストの将軍と再婚しレジスタンスと戦う拠点に移動、妖精と知り合いになった彼女(名前

パンズ・ラビリンス

パンズ・ラビリンスEl Laberinto del faunoPan's Labyrinth (2006年/墨・西・米/ギレルモ・デル・トロ監督/公式サイト)少女オフェリアはスペイン内戦で父を亡くした。母は冷酷な大尉と再婚し、その子を身ごも...

感想/パンズ・ラビリンス(試写)

ダークファンタジー。いや、ダークリアル?? 『パンズ・ラビリンス』10月6日公開。1944年スペイン。オフェリアは、臨月を迎えた母の再婚相手である大尉の元に越してくる。内戦と独裁的な大尉、そして日に日に体調が悪化する母。辛い日々の中オフェリアは妖精の姿を見つけ、

『パンズ・ラビリンス』

監督:ギレルモ・デル・トロ CAST:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス 他 アカデミー賞美術賞、メイクアップ賞、撮影賞 他受賞 1944年、内戦終結後も荒れるスペイン。父...

「パンズ・ラビリンス(PAN'S LABYRINTH)」映画感想

79回アカデミー賞で3部門でオスカーを獲得した、というより外国語部門で善き人の

度肝を抜かれた!『パンズ・ラビリンス』

第76回アカデミー賞で撮影賞・美術賞・メイクアップ賞を受賞し、脚本賞・外国語映画賞など6部門でノミネートされた作品です。

パンズ・ラビリンス

 メキシコ&スペイン&アメリカ  ファンタジー&ドラマ&ホラー  監督:ギレルモ・デル・トロ  出演:イバナ・バケロ      セルジ・ロペス      マリベル・ベルドゥ      ダグ・ジョーンズ 【物語】 1944年のスペイン。内戦終結後もフランコ政...

「パンズ・ラビリンス」

これから観ようと思っている方へ忠告。 少女が主役の可愛いファンタジーと思ってはいけません。圧倒的に残酷な戦争悪の現実を直視した、重い作品。 今年のアカデミー賞で、撮影・美術・メイクアップの各賞を受賞したことで

「パンズ・ラビリンス」(メキシコ/スペイン/アメリカ 2006年)

少女は理想郷の存在を信じた。 目を背けたくなる現実からここではない何処かへ「パンズ・ラビリンス」。

パンズ・ラビリンス

【映画的カリスマ指数】★★★★☆  現実という迷宮で彷徨う心の行方  

パンズ・ラビリンス /EL LABERINTO DEL FAUNO/PAN\'S LABYRINTH

                                       {/hearts_pink/}人気blogランキング{/hearts_pink/} ずっと気になってた作品だったので、初日に観てきました~{/kirakira/} アカデミー賞では

『パンズ・ラビリンス』つづき

この映画にはいくつかの切り口が考えられる。ロリコン映画であり、モンスター映画であり、そしてなにより戦争映画である。(1)ロリコン映画としての『パンズ・ラビリンス』2...

「パンズ・ラビリンス」観てきました♪

☆「パンズ・ラビリンス」監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒル、アレックス・アングロ 1944年の激しい内戦下のスペイン。この内戦で優しかった父を亡くしたオフェリアは、妊娠

パンズ・ラビリンス

 きわめて前評判の高い作品で、日本で紹介されることが未だにめずらしいスペイン映画ということもあって、かなりの期待をしていました。  しかし、自分の好みかといわれれば首をかしげざるを得ませんでした。  

映画「パンズ・ラビリンス」(2006、墨・西・米)

 ★★★★☆  スペインの内戦下、 14歳の少女が、妖精に導かれ3つの試練に挑戦する物語。 ただし予定調和的な子供向けファンタジーではない (拷問のシーンなど残酷な場面があり、「PG-12」指定だ)。  原題はEl laberinto del fauno、英題はPan\'s Labyrinth。

『パンズ・ラビリンス』

第79回アカデミー賞で撮影・美術・メイクアップの3部門を受賞。そこで見た短い映像にかなり惹きつけられた。そんなワケですごく観たいと思っていた作品。さてさて「ダークフ...

パンズ・ラビリンス

 『だから少女は幻想の国で、 永遠の幸せを探した。』 コチラの「パンズ・ラビリンス」は、フランコ独裁政権下のスペインが舞台のPG-12指定のダーク・ファンタジーで、10/6公開となっていたのですが、観て来ちゃいましたぁ~♪ 既にご覧になられた方の間では、かな...

【劇場映画】 パンズ・ラビリンス

≪ストーリー≫1944年、内戦終決後のスペイン。父を亡くした少女オフェリアは、身重の母と共にゲリラが潜む山奥で暮らし始める。そこは母が再婚したフランス軍のビダル大尉の駐屯地だった。体調の思わしくない母を労りながらも、冷酷な義父にどうしても馴染めないでいた彼女

パンズ・ラビリンス 観てきました。

 風邪を引いてしまい、風邪薬を飲みながらパンズ・ラビリンスを観てきました。風邪と薬の影響もあってだいぶ眠かったんですが。

パンズ・ラビリンス

無垢で孤独な魂は、地獄に天国を見出そうとして、闇の悪魔を光の天使へと反転する。哀しい瞳をした少女の前に現れたのはパン(牧神)。いたずら好きの彼は戸惑う少女にこう囁いた。「あなたは、長い間捜し続けていた魔法の王国のプリンセスに違いない。それを確かめるた...

パンズ・ラビリンス

尾てい骨 頭蓋骨から 心臓へ  なんだか久しぶりです、ナメクジに尾てい骨をむじむじ齧られるような感触の映画を観たのは。しかも、ギリアム監督の「未来世紀ブラジル」のときのような、頭蓋骨の内側から除夜の鐘をくわんくわん鳴らされた驚愕も味わいました。ちょっとぞ

「映画」パンズ・ラビリンス ?(ラスト)

つれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 第一回・第二回・第三回・イバナバケロについての記事 とりあえず今回で最後です。(この記事を読む前に上の1~3の記事を読ん

映画「パンズ・ラビリンス」

原題:Pan's Labyrinthこの映画での"PG-12"の意味は、成人保護者同伴で小学生を映画館に連れて行って、是非観せてあげてくださいという意味に違いない・・教育指導的お伽噺・・ オフェリア(イバナ・バケロ)は、身重の母カルメン(アリアドナ・ヒル)に連れられ

★「パンズ・ラビリンス」

今週の週末レイトショウは、オスカー3部門受賞の話題作。といっても、撮影賞・美術賞・メイクアップ賞ですが。ともかく、予告編見る限りは、ダーークなファンタジーな感じがプンプン。

パンズ・ラビリンス (El Laberinto del fauno)

監督 ギレルモ・デル・トロ 主演 イバナ・バケロ 2006年 メキシコ/スペイン/アメリカ映画 119分 ファンタジー 採点★★★★ もうこの位の歳にもなると、ほとんど見なくなった悪夢。稀に見たとしても途中で「あぁ、夢を見ているんだな」と気付いてしまい、もう興醒め甚

パンズ・ラビリンス

ある番組で「10年に一度の映画だ!」とベタぼめしていて、 あと「この結末は誰にも予想できない!」とかの触れ込みで 気になって、気になって。。。 全く私は、思う壺型の人間だな。( ^ _ ^; これから年末に向けてちょっと忙しくなりそうで これを逃すとビデオにな

パンズ・ラビリンス 「逃げ場のない刹那さ」

カテゴリに入れるならホラー、しかしホラーでない? ダーク・ファンタジーと銘打たれた「パンズ・ラビリンス」作品概要については公式及びwikiを参照してください。多くの賞を取ってい...

『パンズ・ラビリンス』 (Pan's Labyrinth)

1944年のフランコ政府のスペイン内戦で父を失った少女オフェーリアは、彼女の新しい義理の父親のいる戦場の最先端まで妊娠中の母親と共に連れて来られた。義理の父は冷酷な独裁主義の大尉で、人を平然と殺す恐ろしい男だった。連れて来られた屋敷の近くに謎めいた迷宮...

【映画】パンズ・ラビリンス…良作、高評価、オススメ!…然し再鑑賞は躊躇

さて(個人的に)三連休の真ん中な本日ですが、今日も雨{/kaeru_rain/}&特にすることも無いピロEKです{/face_ase2/} 来月(7月)は、職場の引っ越しやらナニやらで実に忙しそうで、週末の休みがあんまり取れそうにない{/face_hekomu/}ので今回の三連休は貴重なんですけ...

-

管理人の承認後に表示されます

『パンズ・ラビリンス』

熱で寝込んでいながらも、だいぶ調子が戻ってきて家にいるだけではつまらないので、DVD観始めました。 体調悪い時に選ぶタイトルではないね、これはw。 ******************** 「ブレイド2」「ヘルボーイ」のギレルモ・デル・トロ監督が「デビルズ・バックボーン

パンズ・ラビリンス

パンズ・ラビリンス / EL LABERINTO DEL FAUNO              PAN'S LABYRINTH 独裁政権下のスペイン。御伽噺が好きな少女オフェリアの前に牧神パンが現れる。 パンによるとオフェリ...

コメントの投稿

Private :

お~。もう観たんだね。
私も前に予告を観てみたくってさ。
実はファンタジーものって苦手なんだけどなんか気になって。
でも、昔はファンタジーものってすきだったんだよね。
何故かいつのまにか苦手になっちゃって。
なんでだろう?

あ、とにかく私も見なくっちゃ。
まだリストの中に入ったままなの。

でも残酷ものファンタジーか。
私はうきうきものを期待してたんだけど(笑)
覚悟して見ます(笑)

ファンタジーっていうより戦争映画って言ったほうが的確ってくらいファンタジーを占める割合は少なかったから苦手でも全然平気だと思う!
ファンタジーの世界を作り出しちゃうほど過酷な現実にいる少女の話。。。って感じかな。気に入ってもらえると思うよ!

おはようございます。
別の映画でしたがコメントありがとうございました。こちらにもTBさせて頂きました。確かに戦争映画ですよね。芸術性は高かったのかもしれませんが、幻想的というよりは現実的だった気がします。
また遊びにきますね!

yesquireさん>
もっとファンタジーの世界が多いのかなと思っていたのでそこは残念でしたがすごく奥の深い作品で素晴らしかったです。
こちらこそコメントありがとうございました。ぜひまたいらしてください。
カテゴリー
プロフィール

akky

Author:akky
好きな俳優はジョニー・デップ、ガエル・ガルシア・ベルナル、キリアン・マーフィー。

新作を中心に作品のレビューをしています。日本公開前の作品になることが多いのでこのブログで見てみたい映画を発見できる機会になれればいいな、と思います。


SEO対策
Last.fm
My Top Albums
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
725位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋画
69位
アクセスランキングを見る>>
最近の記事
最近のコメント
リンク
メールフォーム
質問などあればどーぞ★

名前:
メール:
件名:
本文:

このページのトップへ