
NASAの宇宙飛行士になることが夢の8歳の少年、バレンティン。母親とは小さい頃に別れたきり、父親も滅多に家にいないけれど、ブエノスアイレスで祖母と2人、元気に暮らしている。家に戻らない我が息子が不満な祖母のグチの相手をしつつ、学校での勉強やロケットの模型作りに忙しい毎日だ。
ある日、久しぶりに帰宅した父が、新しいガールフレンドができたと宣言した。レティシアという名の彼女と1日を過ごしたバレンティンはすっかり仲良しに。今度こそステキなお母さんができる!と喜んだのだったが…

初のアルゼンチン映画です。
アルゼンチン、ブエノスアイレス。唯一毎日一緒にいてくれる祖母は祖父が死んでから独り言ばっかり。父親は毎回違うガールフレンドを連れてくるけど長続きしたためしがない。母親は小さいときに出て行って音信普通。そんな状況に生きるバレンティンだけど宇宙飛行士目指して日々努力中。
どうしてこんな厳しい環境で生きているバレンティンはこんなに良い子なんだろう、なんでこんな良い子がこんな状況に置かれなきゃいけないんだろうってすっごく思った。自分で宇宙服作っちゃったり、宇宙に行くのに重要だからって言ってお風呂で息を止める練習に励んだり、夢に憧れる普通の少年なんだけど、彼の周りは常にケンカばかり。
やっと新しいお母さんになってくれそうって思えるお父さんの新しいガールフレンド、ラティーシアを見つけたバレンティン。一緒にピザを食べに行って映画も見にってお母さん候補としては完璧だったはずなのに。「どうしていつも僕を巻き込むの?どうしていつも僕は間に入らなきゃいけないの?」っていつもはどんなにツライ状況でもニコニコしているバレンティンがラティーシアに声を上げるシーンはすごく心に響いた。
悲しい作品なんだけれど、大きいメガネをして一生懸命生きているバレンティンがすっごくかわいくて見終わったあとハッピーになれる作品でした。
日本では劇場未公開&DVD未発売ですが
スカパー(シネフィル・イマジカ)で視聴可能。
カルメン・マウラ
ロドリゴ・ノヤ
フリエタ・カルディナーリ
監督:アレハンドロ・アグレスティ
アルゼンチン・オランダ・スペイン・フランス・イタリア
★★★★★
2002年
アカデミー賞: 外国語映画賞
アルゼンチン映画批評家協会賞: 7部門受賞
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